無気力な王子様は私への愛を拗らせたヤンデレさんでした。

「キミは」

次の日。


時刻は午後2時。


ひなくんは昨日より熱が下がったけれど、まだ微熱なので学校はお休み。


そして私も、ひなくんの看病をするため学校をおやすみした。


ミライとみゆちゃんは強制的に学園へ行かせ、いまはひなくんと私と榊さんだけが家にいる。


「……榊さん、私はそろそろ行きます」

「はい、いってらっしゃいませ。」

「ありがとうございます、協力していただいて」

「いいえ。日向様には幼い頃から支えてる故、日向様が幸せになれる、そして雛乃様もなれるのなら私は幸福です」


にこっと微笑んでくれた榊さん。


「ううっ……ありがとうございます……!!!」

そうお礼をして、私は家を飛び出て公園へと向かった。

さすがに一人で行くわけには行かないので、使用人に車で送ってってもらう。
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