無気力な王子様は私への愛を拗らせたヤンデレさんでした。
*第1章*〜幼なじみの再会〜

「迎えにきたよ」

ガチャンッ。


新居と言われる高級マンションに入って行く……。

本当にこの人のことは知らなくて、どう言う経緯かもわからないし、同居なんて、絶対無理っ……!


「今日からよろしくね、ひなちゃん」

「っ……き、聞きたいことが、たくさんあるんですけど……」

「ん〜?どうでもいいじゃんそんなこと〜ふぁ〜あ。眠い眠い」


大きなソファに埋もれて、呑気にあくびをする七瀬さん。


「あ。そういえば、僕たち婚約してるから。一応いまはカップルってことになるから、よろしくね」

「い、いやです……!それに、ひなちゃんって呼ばないでください!」

「え〜なんで〜」


私のこと、ひなちゃって言っていいのはっ……。


「ひなちゃんって言っていいのは、ひなくんとみゆちゃんだけです!」


ひなくんは、私ではなく幼なじみの男の子。そして、みゆちゃんも幼なじみの男の子だ。

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