クールな美形王子の誘惑
せめて笑って









「終わった〜!」

「ヤバ〜…自信ないかも」

「赤点じゃありませんように…」




テストが終わると、クラスでは緊張から解放され気が抜けた声や、不安でいっぱいの声が飛び交っている。




「あず、どうだった?」



「んー…まぁまぁかな。
英語だけは、赤点いっちゃうかも…」



「あず、勉強会してた時も、英語だけボロボロだったもんね」




そうなんすよ。


英語はすごく苦手。



もし英語ができれば、あのコンビニにいた外人の女の子にだって積極的に話しかけに行けたのに…。



梓くんもあの女の子も日本語が話せたからよかったものの…ああいう状況の時って、できないとテンパって、何話していいかわからなくなる。



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