一年の準備期間を過ごしてから、私とエドアルド様は結婚式をあげた。
そして、今日から一緒に住むことになる。
私は新居でエドアルド様の帰りをドキドキしながら待っていた。
「シェリーお嬢様。少し落ち着きましょう」
「だって、だってソフィア!」
ちなみに、ソフィアは結婚してからもお世話しますと着いてきてくれたのだ。
落ち着きましょうと言われても、この後起こることを考えたら、それだけで心臓が破裂しそうなほどの脈を打つ。
私は既に薄い水色のネグリジェに着替えてあり、後はエドアルド様の帰りを待つだけだった。
今夜は私とエドアルド様の初夜になる。
だから、きっと甘い夜を過ごすはずだ。
「あぁ……どうしよう!」
「どうしたんですか? シェリー?」
「っ⁉」
突然聞こえてきたエドアルド様の声に私は飛び上がった。
部屋の中を見ると、ソフィアはいつの間にかいなくなっていて、ドアのところにエドアルド様がいる。
「え、エド様⁉」