いつも通りソフィアとディナードが持ってきた書類を処理していると、部屋の外からバタバタと騒がしい音がした。



「何かあったのかしら?」


「見てきましょうか?」



ソフィアが気を利かせて書類を置いて言った。

でも何かあったら知らせが来るだろうから、今はいいかな……。



「ありがとう。でも今は先にこっちを片付けてしまいましょう」


「分かりました」



一度置いた書類を再び手に取り、チェックし始める。だけど、一枚も処理し終わらないうちに、バンっと大きな音を立てて部屋の扉が開いた。


どうやら、この騒ぎは私にも関係があるらしい。


座ったまま正面の開いた扉に目を向けると、そこには息を切らしたお父様がいた。


──でも、この時間はまだ王都でお仕事のはずでは? 朝お見送りをしたのだから、間違いない。



「お父様?」


「シ、シェリー、落ち着いて聞きなさい。──エドアルド様が、怪我をした」