輝きのままで
「嘘…だって、高校の頃に沼田さんと付き合ってたんでしょう?今の学校にも女の子の居るだろうし」

「俺、さえないから信じられないかもしれないけどさ…俺から沼田に告白したわけじゃないよ。何故か突然、沼田から猛アタックされて、周りに無理矢理くっつけられたというか、正直よくわからない状態で…。たまに一緒に帰ったりしただけだけど、全くフィーリングも合わないし、性格も…だから、どうしても好きになれないだろうと思ったから、なんとかして終わらせる理由を考えてた。そしたら沼田から、他の人と深い仲になったから別れてと言われた時には、内心ホッとしてたんだ」

「大学の女の子は…?」

「学校でたまに話す程度かな。男女混合の大人数で飲むことはたまにあっても、個人的な付き合いをするような相手は一人もいない」

なんだか…信じられないような話だが、まだ短い付き合いとはいえ、シュウジは私を欺くようなことをする人じゃないことぐらい、とっくに知っていた。
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