現実主義者の恋愛事情・王子を一時預かりします  レイと綺麗

「レイさん、よく聞いて!」
綺麗は子どもに説教するように、
声を張った。

ぐずぐず、ずるずるの関係はよくない。
ましてや3人のグローバル彼氏と、王子を取り合うほどのエネルギーはない。

何もなかった・・
事にするのが一番いい。
あったとしても、
ちょっとしたアクシデント・・

「私と付き合いたいなら、
彼氏とは全部手を切って。
それから、結婚するのが前提だから」
綺麗は一気に言って、息を吐いた。
相当にハードルは高いはずだ。

「それに、私、
仕事をきちんとやらない男は
嫌い!!」
王子は布団から半分顔を出して、
泣きそうな顔をした。

かわいい・・・
きゅんきゅんだよぉ・・・
きっと、
私はこの人が好き・・なのだ。

でもこれは、
大人の一夜の思い出として、
胸の奥深くの宝石箱に
鍵をかけてしまうのがいい。

「わかりました・・・」
王子が渋々、布団から起き上がった。
ほっとする間もなく、
ドアチャイムが鳴った。

ピンポーン
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