別れを選びましたが、赤ちゃんを宿した私を一途な救急医は深愛で絡めとる
今日は見たくない。

ケガを負ったあとしばらくして、手術できれいにする方法も提示された。

しかしかえってひどくなるリスクもあると聞き両親は断念した。


でも、あの頃より医学が進歩した今なら……。
もしかして、この傷を消す方法を天沢さんは知らないだろうか。

そんな期待が高まるが、これ以上悪化したらと考えると、安易に手術を受ける気にはならない。

万が一、もっと広がってしまったら……立ち直る自信がないのだ。


私は一旦考えるのをやめて浴室のドアを開けた。
< 46 / 335 >

この作品をシェア

pagetop