【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
第十一章 ドキドキ?の甘いキス
◇ ◇ ◇



「ルイトさん……っ」

「姫……キスをしても、良いですか?」

「あ……えっと……っ」

 戸惑うわたしに、ルイトさんはそのままゆったりと顔を近付けてくるのだった。

「え……っ、ルイト、さんっ!?」

「黙って、カルティナ姫ーーー」

「っ、んんっ……!?」

 そしてルイトさんから、そのまま口付けを交わされたわたしはーーー。

「ーーーっ!!」

 そこでわたしは、突然目が覚めたーーー。

「な、なんだ、また夢か……っ」
 
 まさかあんな夢を見るなんて……。びっくりした!

「き、キス……してた、よね?」

 わたしはルイトさんと、夢の中で確かにキスをしていた。 ルイトさんのあんな男らしい顔、見たのは夢の中とは言え初めてだった。
 びっくりして、ただされるがままだった気もするけどーーー。

「まさか、正夢……じゃないよね?」

 この前のあのプロポーズの時だって、夢の中での出来事が正夢になっていたし……。
 まさか今回も……なんてことになるの?

 考えただけで、ドキドキしてしまう。顔が赤くなりそうだ。 
 る、ルイトさんとのキス、考えただけで恥ずかしい……。
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