【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
第十四章 選んだ人と永遠の幸せ


「では、開けましょう」

「ああ」

 そして三人は、一斉に封筒を開封し始める。

「………」

 妙な緊張感が部屋いっぱいに漂っている。

「……ふぅ」

 わたしが選んだ人、その結婚相手はーーー。

「……残念、僕ではないようです」

 そう言ったのはカルナさんだ。

「残念。……俺でもないようだ」

 そう言ったのは、アレンさんだ。

「……カルティナ姫、これは本当ですか?」

「はい。……わたしは、あなたを選びました」

 そう、わたしが選んだ人はーーー。

「僕……ですか?」

「はい。 ルイトさん、わたしが選んだのは……あなたです」

 わたしは、結婚相手にルイトさんを選んだ。

「カルティナ、姫……」

 ルイトさんはわたしを、不思議そうに見つめる。

「本当に……本当にすごく悩みました。でも考えた結果、わたしはルイトさんと結婚したいと思いました」

 わたしはルイトさんの方へと、そっと歩み寄る。

「カルティナ姫、良ければ僕を選んだ理由を……お聞かせ願えませんか?」

「はい」

 わたしはルイトさんと、一生を添い遂げたいと思った。 ルイトさんとこれから、幸せな未来を描いていきたいと思ったの。
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