【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
第三章 婚約者候補②カルナ
ルイトさんとのお出かけ?を終えたわたしは、屋敷へと戻った。
そして部屋に戻る途中で「カルティナ」と声をかけられる。
「あ、お父様」
声を掛けてきたのは、お父様だった。
「カルティナ、身体はもう大丈夫なのか?」
お父様は心配そうに、わたしに問いかけてくる。
「ええ、もう大丈夫です」
「それは良かった。だが、あまり無理をしてはいけないよ」
「分かっています」
そう言ってくるお父様に、わたしはそう返事をした。
「……所でカルティナ、今日はルイトくんと出かけていたんだろ?」
「え? な、なんで知ってるの……?」
そう聞くお父様の表情はなぜかちょっとだけ、嬉しそうでもあった。
「どうだったんだ?ルイトくんとは」
「え? どうだったって言われても……」
どうだったと言えばいいのか……。恋愛経験がないわたしには、分かりもしない。
普通の女の子なら、こういう時は何て言うのだろうか……?
「少しはお互いのことを知れたのではないか? ルイトくんは君を本当に、大切にしたいと言ってくれているし」
「……え、そうなの?」
ルイトさんの気持ちは、やっぱり本物なのかな……?