【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
第六章 王子様との食事会


 そして間もなくして、食事会の日がやってきた。

「マロミさん、例のものは買ってきてくれた?」

「もちろんでごさいます。 ちゃんと買ってきましたよ。 姫の仰っていたものは、こちらですよね?」

 マロミさんが見せてくれた箱の中を確認した私。

「うん、これよ。間違いないわ。 ありがとう、マロミさん」

「いえ。 さ、食事会の準備を始めますね」

「あ、なら私も手伝うわ」

 マロミさんと一緒に、食事会の準備を始める。

「今日は天気もいいし、食事会日和ですね」

「そうだね。本当に」

 みんな喜んでくれるかな……。 

「姫の婚約者様が来られるということで、わたしも楽しみにしてたんですよ」

「え、そうなの?」

 マロミさんはなんだか、嬉しそうだった。

「姫の婚約者様がどんな人たちなのか、興味がありますので」

「だ、だよね……」

 そりゃあ気になるに決まってるよね、だって婚約者だもん。

「婚約者様はかなりのイケメン王子様、とレイジ様から聞いておりますよ?」

「あ、まあ……そうなのかな?」

「あら、羨ましい限りですね?」
 
 マロミさんは微笑んでいた。
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