【完結】カルティナ姫と三人の王子〜目が覚めたら婚約者が三人いました〜
第九章 プロポーズ
◇ ◇ ◇



「カルティナ姫」

「……は、はい」

「僕はあなたを、愛しています。 だから僕を、選んでくれませんか?」

 ルイトさんの熱い言葉に、ドギマギしてしまう。

「いえ、僕を選んでください、カルティナ姫」

 その直後、カルナさんからの熱い言葉がかけられる。

「姫、俺を選んでくれるだろ?」

 かと思ったら、アレンさんにまでそう言われる。

「え、え、えーっ……!?」

 困惑していたその時ーーー。

「っ……!?」

 突然、目が覚めたわたし。

「な、なんだ、夢か……」

 夢の中とはいえ、みんなに迫られて内心焦ったのは間違いない。

「ビックリした……」

 悪い夢、だったような気もする……。

「でもなんか……」

 近いうちに、正夢になりそうな予感がする。……なんとなく、そんな気がする。

「はあ……」

 ため息を一つ付き、抱いていたクマのぬいぐるみを手放す。 そして食堂へと向かう。

「おはよう、マロミさん」

「おはようございます、姫様。朝ご飯、召し上がられますか?」

「うん」

 今日の朝ご飯は、マロミさんお手製のパンケーキだ。フワッと甘い香りが漂ってくる。
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