“お前はもう喋っちゃいけないよ”
私の背中に取り憑いた妖怪は。
私に“正解”の道を教えてくれると引き換えに。
私の声を奪っていきました。
◇
私たちはいつも、
自分の中の見えない何かと戦っている。
「感情を吐き出すことが不正解なら、
だったら不正解のまま生きればいいんだ」
そんな私の声を拾ってくれたのは。
知らない町で、
なんの接点もなく生きていた、
年下の男の子でした───。
この声はきっと、いつかの愛になる。
“お前はもう喋っちゃいけないよ”
私の背中に取り憑いた妖怪は。
私に“正解”の道を教えてくれると引き換えに。
私の声を奪っていきました。
◇
私たちはいつも、
自分の中の見えない何かと戦っている。
「感情を吐き出すことが不正解なら、
だったら不正解のまま生きればいいんだ」
そんな私の声を拾ってくれたのは。
知らない町で、
なんの接点もなく生きていた、
年下の男の子でした───。
この声はきっと、いつかの愛になる。