あやかし戦記 永遠の終わり
(今は、チェルシーさんが囮になってくれているのと同じだ……!)

レヴィアタンは術を発動させる時、動きが一瞬止まる。その一瞬をアレンは待ち、斧を握り締めた。

レヴィアタンが動きを止めた刹那、アレンは勢いをつけて斧を振り上げ、そしてレヴィアタンに向けて投げる。宙を舞った斧はブレることなくレヴィアタンの方に飛んで行ったのだが、レヴィアタンは気付いていない。

レヴィアタンの背中に、アレンの斧が思い切り突き刺さる。切れた背中から鮮やかな血が飛び出し、レヴィアタンは何が起こったのか理解できていない様子だ。

「は?」

その隙にチェルシーがナタをレヴィアタンの胸に突き刺す。核の場所をチェルシーは戦闘で見抜いていたのだ。

「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

恐ろしさを感じさせるほどの断末魔を上げ、レヴィアタンはその場に倒れる。レヴィアタンが地面に倒れた刹那、水は何もなかったかのように消えた。
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