あやかし戦記 永遠の終わり

「あたしは、お前みたいな奴が大嫌いだ！！」

チターゼは剣を握る手に痛みを覚えるほど力を込め、ベルフェゴールを睨み付ける。するとベルフェゴールも、「奇遇だね」と口を開く。

「僕も君みたいな生意気なクソガキ、大嫌いだよ」

ベルフェゴールが言い終わった後、チターゼは地面に投げ飛ばされる。腕を思い切り捻られ、気付けば地面に叩き付けられていた。

「うっ！」

痛みがズキズキと広がっていくものの、うずくまってはいられない。すぐにベルフェゴールの足がチターゼの体を攻撃しようとするからだ。

「あはは！芋虫みたい！」

ベルフェゴールに光線を何度も放たれ、避けた光線はチターゼの顔スレスレのところを通過していく。

「ッ！馬鹿にしやがって……」

チターゼは立ち上がり、再び剣を構える。その横では、エイモンがアスモデウスと戦っているため銃弾がうるさいくらい響いているのだが、残念ながらベルフェゴール一体の相手で精一杯のため、加勢することはできない。