本気の恋を、教えてやるよ。
Special Story*º




これからと最後を貴方に
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「茉莉、おつかれ」


仕事終わり、会社を出たところでスマホを弄っていると、甘やかな声とともに頭の上にズシッと重みが乗っかった。


そのままお腹の前にゴツゴツとした手が回され、そこに自分の手も重ねながら、声の主を見上げる。


「楽斗!」


思わず笑顔になると、楽斗も慈しむように微笑んでくれた。


あの合宿の日から、約二ヶ月。街はすっかり秋めいて、長袖の欠かせない季節となってきた。


私と楽斗の仲は順調で、毎日幸せな毎日を過ごしている。幸せすぎて、「砂超えて砂糖吐きそう」と梓ちゃんに嫌そうな顔をされるくらい、私は緩んだ顔をしてるらしい。


「今日は昼何食べたの?」


自然な流れで手を繋ぎ、横に並んで歩く。

歩き出してすぐ投げかけられた質問に、ランチミーティングがあるから昼一緒に食べれない……とうんざりした顔で言ってきた昨日の楽斗を思い出し、クスッと笑ってしまった。



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