ゆるゆると。

何かが優しく、私の頬を撫でていた。


いつの間にか寝ていたみたいで、まだぼーっとする頭で、私に優しく触れる正体を確認しようと、重たい瞼をゆっくりと持ち上げる。


「慶、太……?」


掠れた声で呼ぶと、慶太が私へと視線を向けた。


その際に、私に触れていた優しい温もりも離れていってしまい、少し寂しくなる。


「起きたのか」

「うん……」


気付くと、窓から覗く空は夕闇に包まれていて、あれから何時間も経っているのが分かった。


……お昼ご飯食べてないから、お腹すいたな。


とりあえず服を着よう。
そう思い起き上がろうとした途端、腰からカクンと力が抜けてしまい、そのままシーツに逆戻りする。


……腰から下が重すぎて、起き上がれない。


唖然としながら、どうしたものかと悩んでいると、そんな私をじっと見ていた慶太が、横から腕をのばし、そのまま私を抱き締める。