これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
オレはキミがいればあとは何もいらないんだ。
キミのいる世界に生まれ変わったとわかった時。



俺はキミを捜した。



約束したから。
あの日。
あの場所で。




キミと同じ世界に生まれ変わったら。
また会おうと。




俺はネタのように転勤の先々で『武蔵坊弁慶の生まれ変わり』だと言った。




そして。
キミを見つけた。




でも。
キミはまだ、あちらの世界に行ってなかった。



それから。
しばらくして。
おばあさんからしばらく休むという連絡が。
キミがあちらに行ったのはわかりました。



キミがあれを経験するのかと思えば心が痛みますが。
俺には何もできないから。




そして。
夏休み前。
キミは戻ってきました。



最初は霊力が定まっていないようで体調悪そうでしたが。
しばらくは休みがちでした。




俺はそんなキミに我慢ができなくなり。




『やっと見つけた』



そう呟いた。
キミは驚いていた。




「弁慶?」




あの頃のようにキミは呼んでくれた。
だから俺は囁くように言った。



「はい。キミの弁慶ですよ」と。
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