これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
そして入試の日。



「行ってきまーす」
「明里様!行ってらっしゃいませ」



私は天后に見送られて入試の会場に向かう。



「明里ちゃーん!」
「おはよう!愛美」
「どう?」
「やるだけやったしあとは頑張るだけだよ」
「そうだね!」
「それに……、もしダメでも都立とか外の私立受けるから」



そんなことを言う愛美に私は言う。



「愛美。大丈夫、大丈夫だよ。今までの頑張りを全てだしてしまえばね」
「うん!」



そして、私たちはそれぞれの教室へ入っていく。



「では、今からテストを始める。まずは道具を廊下に置きなさい。携帯電話は電源を切ってカバンに入れて置くように!それから、財布は自分で持っておくように」



高等部の先生に私たちは言われ鞄をおく。



「では、始め」



それを合図に一斉にペンを走らせる音がする。




試験は私にとっては簡単なモノばかり。



そして、休み時間。
私は愛美に訪ねてみた。



「愛美、どうだった?」
「一応全部書いたけど、答えがあってるかは……」



愛美は自信なさそうに言う。
そう、愛美は数学と英語が苦手なの。



それに対して私は愛美に言う。


「愛美。私にも愛美が受かるかわからない。けどさ、愛美が受かるって信じてるよ!だから精一杯頑張ろう?」



私がそう言うと、愛美は微かに微笑んだ。



そして休み時間が終わり次は英語。
まず、最初にリスニングの放送が流される。



愛美は英語は苦手だけど、リスニングだけは毎回満点をとっていたんだよね。
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