これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜
鎌倉時代編

No.04

私が目を覚ますとそこは見知らない場所だった。



河川敷のような場所に、何故かいた。



私が辺りを見回していると、変な気配がしたから私はお札を取り出し構えた。


そして呪文を唱えソレにお札を投げつける。



するとどこからともなく聞こえる拍手。



「誰?」



私が警戒してそう言うと。



「私は化け物ではないよ」
「……」




私が警戒してると男性は、私を自分の屋敷に連れて行く。



「ここは?」
「ここは、安倍家ですよ」
「えっ?安倍家?もしかして安倍晴明様のいらっしゃるあの安倍家ですか?」
「おや。私も有名になったもんだ」
「えっ、あなたが安倍晴明様?」
「いかにも私が安倍晴明じゃ」


そして私はしばらく部屋で待つように言われた。



「ややっ待たせてすまなかったね!」
「晴明様」
「今日は遅いし、うちで」
「それには及ばないよ。明里待たせたね」



そう言いながら現れたのは、儀式の時にいた男性だった。



「晴明殿。この子がお世話になったね」



男性は私を連れて安倍家をあとにする。



私も一応頭をぺこりと下げて安倍家をあとにした。
安倍家の屋敷から少し離れた所で、男性は私にここがどこなのかを話す。
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