これが我が一族の能力〜鎌倉時代編〜

No.05

私が愁一郎様にお世話になるようになってからしばらくたった頃。



「おはようございます!あれ?龍輝殿は?」




私が起きると龍輝殿がまだいなかった。
だから聞いてみた。



すると愁一郎様が龍輝殿を呼んでくるように言ってた。




「誰かさ、龍ちゃんの様子見て来てよ」



愁一郎様がそう言うと、皆逃げるかのように去って行く。
どうしたんだろう?



「あの、私が様子見て来ましょうか?」
「じゃあ、お願いするよ」



私は、広間を出て龍輝殿の部屋に向かう。



「龍輝殿。起きていらっしゃいますか?そろそろ朝餉の時間です」
「……」



あれ?
返事がないな。
どうしたのかな?



「龍輝殿、入りますよ?」



!?
何、この感じ。
この感じどこかで……。
あ!!



「この感じは、ゆうが清盛に乗っ取られた時と同じ!!」



愁一郎様に知らせなきゃ!!



私は愁一郎様のもとに走る。
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