日直当番【完結】
「どうかしましたか?」

 もやもや。

「ううん。何でもない。また、勉強教えてくれる?」

 もやもや。

「ええ。いつでも。ではまた月曜日、学校で」

「うん。ばいばい」 


 パタン。


 静寂。



 なんだか突然とても寂しくなってしまった。そしてなんだろう、このもやもや感。

『妬いてるんですか?』

 ドキッ。

 あの日、電車の中で進藤くんに言われた言葉が頭に響く。

「断じてちがーーーーーーう!!」

 私はその言葉を振り払うかのように、玄関のドアに向かって叫んだ。
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