「青葉がいい」
「青葉といるほうが楽しいもん」
「おれ、青葉のこと好きだから」
そういうのって全部、
彼女とか特別な女の子に言うんじゃないの──?
ゆるくてふわふわな由利くんの言葉は、
本気か冗談かわからない。
だけど、
「じゃぁ、おれと付き合う?」
どうやらわたしは、
適当で気まぐれな由利くんに懐かれているらしい。
「また適当なこと言って……」
「適当じゃないよー。全部本気」
君の本気は、どこまで本気──?
2022/01/23〜01/31
- あらすじ
高一の秋。青葉 紬が保健室の窓際のベッドで寝ていると、同学年の由利 圭佑がカーテンを開けて入ってきた。
無表情で「ここ、おれの場所」と言う由利は、紬が寝ているベッドに勝手に潜り込んで寝てしまう。マイペースな由利の行動に驚く紬だが、眠ってしまった由利が服をつかんだまま離してくれず、そのまま添い寝するハメに……。それ以来、紬はなぜか由利に気に入られてしまう。