ゆるふわな君の好きなひと
君との関係

 翌日。由利くんは二時間目の途中から学校に来た。


「由利ー。遅刻理由なんだ?」

 二時間目は佐藤先生の数学の授業だった。


「起きる時間、間違えましたー」

「それは寝坊って言うんだよ。ていうか、由利。お前、昨日、問題集自分で持ってこなかったよな……!」

 教卓のそばで足止めを食らった由利くんは、五分ほど佐藤先生から怒られていたけど……。

 カバンを床に引き摺って、いつもに増してやる気なさそうに、佐藤先生の話を聞き流していた。


「もう、いい。座れ。次からはちゃんと自分で持ってこい。遅刻も気をつけろよ」

「はーい」

 やる気のない返事をした由利くんが、カバンを引き摺りながら窓側の前から二番目の席目がけてダラダラと歩いてくる。

 授業が中断して、クラスメートたちの視線が全部集まっていても、由利くんは無表情で気にも留めていないみたいだ。

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