唯くん、大丈夫?
今日は私たちにとって最後となる文化祭。




受験を控える3年生と言えど、今日だけは勉強を忘れて楽しむのが浦高スタイル。



私たち3年1組は超無難なタピオカカフェをやっている。





「つーか羽根村、メイド服似合ってんなー」

「それ、みんなに言ってもらえる!エヘヘ、嬉し〜!」




衣装は男女とも仲山君みたいなウェイター服が基本。

…なんだけど、

コスプレ好きの青木さんが執事服とメイド服を何着か持っていて、それを何人かで着ることになった。

唯君と私は青木さんの推薦でこの衣装を着ている。

私の推薦理由は「クラスで一番ロリ巨乳だから」だそうで、褒められてるのかわかんなくてとりあえずヘラヘラお礼を言った。


初めはやっぱり恥ずかしかったけど、慣れってすごい。


今はもはや普段着か?というくらい全く気にせず普通に過ごしてる。




「嬉しいのはいいけど、大丈夫かよ」

仲山くんが『受付』と書かれた札をいじりながら言った。

「んー?」

「九条に怒られんじゃねーの」

「へ?なんで?」


首を傾げる私に、仲山君は言葉を濁す。


「うーん…なんと言えばいいのか…」

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