唯くん、大丈夫?
「はいはい。その唯くんでも誰でもいいけど、誰かと一緒にいた方がいいんじゃないの?優花のその格好、ロリ趣味のキモいおっさんが喜びそう。」


みねくんがさっきまでのおちゃらけた雰囲気から一転、真剣な眼差しで言う。


「文化祭って不審者つきものだろ。気をつけろよ」


なんだかんだでみねくんは面倒見がいいお兄ちゃんみたいなところがある。


「あはは、まぁ私は大丈夫だと思うよ!他に可愛い子たくさんいるし」

「大丈夫じゃないから言ってんだろ……あ!」


みねくんが私の後方を見てハンターの目をした。


「可愛い子発見!走るぞ太一!」


太一くんが返事の代わりにコッ!と舌を鳴らし、2人はあっという間に可愛い女の子の方へと走っていってしまった。



…ブレないなぁ、みねくん


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