唯くん、大丈夫?
「……ハッ。なんだよそれ」




震える声で言ったみね君が、顔を俯かせる。




「全然大丈夫じゃなさそうな人に言われても、説得力ねーよ」





みね君の肩が震えてて、机にポタポタと雫が垂れていって


私は鼻水を啜りながらみね君の背中をさすった。





「………ありがとう、優花」




みね君が小さな声で言った。




「フフッ。グスッ。…いいってことよッ!と」

「好きだよ」



『友達でしょ!』って言おうとした私に被せてみね君が言った。



「あはは、私もみね君好きだよ〜!」




「…

やっぱ嫌い」





「へ」




みね君が私からタオルを奪い返して自分の顔を雑に拭う。


呆然とする私を横目で見ると、





「…アッハ。俺、嫌いな女の子できたの初めてだわ…!」





みね君は悲しそうに、嬉しそうに笑った。




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