初恋の大地先輩と十四年ぶりに再会し、トントン拍子で結婚が決まるなんて夢のようだった。

入籍して初夜を迎え、彼の腕の中にいても、どこかに落とし穴があるのではないかと不安になる。

だってうまくいきすぎているもの。

人生ってそんなに簡単ではないはず。

そんなふうに考えてしまうのは、片思いの期間が長すぎたから?

「――あ……っ」

私の中で達した彼がゆっくりと腰を上げた。

過ぎるほどの快感を与えられ、彼が出ていく刺激にさえ内股に震えが走る。

ベッドに横たわったまま、ぼんやりした頭で彼を眺めた。

手際よく後始末をした彼は、完璧な造作の顔に色っぽい笑みを浮かべる。

「もう一回するか?」

「もう一回ですか……? 私、一回じゃ大地先輩を満足させられませんでしたか? すみません」

途端に申し訳なさが押し寄せた。

でもキスすら初めてだったから、当然かもしれない。

ただただ身を委ねるだけの私ではつまらなかったのだろう。