クールなご主人様は溺愛中

夏祭りと恋心

次の日、買い物に行こうと家を出る。


昨日はあれから何事も無かったかのように2人で寝て、当たり前のように朝起きた。


そして、今日、おうちのお仕事の冬夜くんはお手伝いに行ってる。


働いた分のお金は貰ってるらしく、本人はバイトみたいなものと言っていた。


行く道でおばあさんの家の前を通りかかると、お花にお水をあげているおばあさんが見えた。


「あら、里奈ちゃん。おはよう!」


「おはようございます」


おばあさんは、ニコニコと笑って水やりの手を止めてこちらへやってきた。


「綺麗なお花ですね」


「もうすぐ、夏祭りだからね」


夏祭りに、お花?


「この辺の夏祭りはね、お花がいっぱい飾られるの。ほら、あの神社周りでやるんだけどね」


「へえ。いいですね」


「でしょー。あっ、里奈ちゃんも行ってみたら?冬夜くんと」
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