――結婚式から三年後。


「陸、気をつけて行ってきてね。遠足楽しんで」

「はーい、今日大翔君とお家で遊んでもいい?」

「いいわよ。遊び終わってすぐ宿題終わらせるって約束できるのなら」

私の要望に陸はむっと口を結んで、渋々頷く。
そんな彼の手を引き、Tシャツとスキニーパンツというラフな姿の隼人が笑顔で振り返った。

「じゃあ、行ってくる。また空いた時間に一回連絡入れるけど、何かあったら連絡して」

「ありがと。隼人も頑張って」

隼人はふっと笑みを深めた後、私の胸元で抱っこ紐にくるまった愛娘、美亜(みあ)のぷくぷくほっぺをつついた。

「美亜。ママと楽しんでな。帰ったらパパとも遊ぼう」

「だー」

美亜はまだ一歳になったばかりで、言葉はほとんど発せないけれど表情が豊か。
隼人のことが大好きみたいで、ニコニコ笑いながら手を振っている。

「じゃ、行ってきます」