わたしがレリウスさまのペットになって三日が経った。
 一昨日の夜は宿で一泊し、昨日の午後、初めて王都にあるレリウスさまのお屋敷にやって来た。
 バロック様式によく似た建築で統一された王都の街並みを馬上から眺め、わたしはその美しさと行き交う人々の多さに圧倒された。さらに、部隊員らと別れた先で、レリウスさまに『ここがうちだ』と示されたお屋敷はとにかく立派で大きくて、その外観を見た瞬間、わたしは腰を抜かしそうになった。
 しかもレリウスさまの案内で通された館内は目玉が飛び出ちゃうくらい、とんでもなく豪華! 野良暮らしだったこれまでとのあまりの差にクラクラして、ついに腰が抜けた。わたしはレリウスさまの抱っこで運ばれる羽目になった。
 そんな調子で一夜が明け、お屋敷の豪華さにはやっと少し慣れてきた。だけど、レリウスさまとの暮らしには戸惑うばかり。
 ……だって、飼い主のレリウスさまは、とにかくわたしに優しいのだ。
 こんな甘やかされた暮らし、あっていいのかなぁ……。