「ダメだ。桜のお母さんには、早く報告しないとならない。」


「でも…母はお父さんのことも、何も知らないのですよ…お父さんが生きてたというだけでも、驚くはずなのに、娘の私が、ずっと憎んでいた貴方と結婚するなんて、驚き過ぎて、どうかなってしまいそうです。」


私の話を、悠斗さんは腕組みをして、目を閉じながら聞いていたが、ゆっくり目を開けた。


「桜、俺は何を言われても、怒鳴られても、お父さんのことは報告しなくてはならない。それと…君との結婚もお許しを貰う必要があるからな。」


結局、着替えを済ました私たちは、母のいる介護付きのマンションへと向かうことにした。