憧れのあなたとの再会は私の運命を変えました~ハッピーウェディングは御曹司との偽装恋愛から始まる~
隼人は、今日はお母様に預けて2人でお出かけ。


千隼さんは、私を助手席に乗せてから運転席に乗り込んだ。


いつまでも…紳士的だ。


朝から晩まで仕事で大変なのに、一切私への愛情も手を抜かない。


付き合った頃と変わらない、ううん、それ以上に私を可愛がってくれる。


いつも周りには女性達が群がるけど、そんなのはお構い無しに私を大切にしてくれてるのが嬉しい。


『今日は里桜が好きな店を予約したから』


『いつもありがとう、楽しみ』


『毎日子育てや家事を頑張ってる里桜には、どう感謝してもし切れないから。僕は、里桜とたまにこうして出かけるのが楽しみだ』


そう言って、私の髪を優しくなでる。


千隼さん、私はなぜあなたをこんなにも深く信じられるんだろう?


隠しきれず、にじみ出る誠実さ…


脇目も振らず私だけを見てくれて、私を1番に想ってくれる優しさ…


千隼さんの行動や言葉の全てが私を安心させてくれる。


あなたに「憧れ」ていた中学生の私は、もうこんなに大人になった。


妻になり母になって…


少しは成長したのかな。


私は、大好きなあなたを、一生想い続けて生きていく。


あの日の「奇跡」が私の運命を変えてくれた。


愛してるよ、だから、ずっとずっと私を離さないでね。


大切な千隼先生、あなたに出会えて…


本当に良かった。
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