儚く甘い
歩いて10分ほどの距離にある公園。
そこは達哉が調べてくれた場所。

大きな桜の木が、たくさんの花を咲かせていて、その近くにはベンチも芝の広場もある。

2人は公園について桜を木の近くで見たあと、ベンチに座り風に揺れる桜を満喫した。

途中みわの髪についた桜の花びらをとってくれた達哉。

すべての瞬間を心に刻もうと決めているみわは、笑顔を絶やさないように気を付けていた。

達哉にも、笑顔の自分を覚えていてほしい。

悲しい未来しかあげられないのなら、少しでも幸せで楽しい過去を贈りたい。

それしかできないから。
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