儚く甘い
「愛してる」
いつの間にか空を見上げていた二人。

達哉が空を見上げたままのみわを見て言う。

「愛してる」
達哉の方に視線を移したみわにもう一度言う。

「私も。愛してる。」
みわが耳を真っ赤にして返す言葉に、微笑む達哉。

そっとみわの肩を抱き寄せる。

何度も何度も願った。
この時が止まればいいと。
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