『もうクラスメイトにも家族にも、おまえの本心で接しろ。
たとえそれで今まで積み重ねてきたものを壊すことになったとしても…自分に嘘つくのナシ』



友達になった男からそんなことを言われて、勝手に条件を付けられて約束を取り付けられてしまった。


もしそこで断ったなら友達になってくれなかっただろうし…。

いや、そもそも友達になったんだよ……ね…?



「本心って…どうやって、」



無理やりに聞き出して交換してもらった連絡先。

“安達 紘都”と表記された空白のメッセージ欄を見つめること、数分。



“あのー、本心って…どんな感じに接すればいいんですかね”



意を決して聞いてみることにした。

既読は中々つかない。

夕食を取って課題を終わらせて、いつも通りお風呂に入る。


ドライヤーで髪を乾かす手前で無意識にスマホを開いてみれば、新着メール1件。



“まずはそのボス的な存在に対して憐れな道化師はやめる”


“でもそうしないと、さいあく食器が破壊される可能性が…”


“だとしてもだよ。言ったじゃん、積み重ねたものを壊すことになったとしてもって”