追放された私は、悲劇の聖女に転生したらしいです
第三章 居住区改革
 一夜明け、全員を広場に集めたディオは、昨夜の私との話を伝えた。
 たった一晩で考えを変えたお頭に、みんなは全く顔色を変えない。「俺は気まぐれなんだ」と、言っていたから、普段から必要に応じて方針を変えていたのかも。普通ならそんなリーダーについて行くのはためらうけれど、ディオという男への絶対の信頼がそれを補うのだろう。
 その信頼がどこから来るのかはわからないけど、彼の不思議な言動や、飄々とした態度、一般人にはないオーラには、惹きつけられる。山賊のくせに気品ある身のこなし、美しいオッドアイ、夜より濃い黒髪。全てのパーツが神の創作物のように素晴らしいのだ。

「ララ。では、説明を」

「は? あ、ええ。わかりました」

 私がディオを賛美している間に、話はどんどん進行していた。広場に集まった全員が、こちらに視線を送り、期待を込めた瞳で見ている。
 そんな中、私は居住区改革案を語った。

「ええと、まず快適な生活に不可欠なもの、衣食住の住から始めたいと思います。みなさん、住居をご覧ください」

 と言うと、全員が各々の家屋を見る。そして、私は続けて言った。
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