エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】 ~続編更新中~
「今度は俺の実家に行こうか。留学していたイギリスに行くのもいいなぁ。スコットランドには親戚がいてね、すっごい豪邸に住んでいるんだ。見たらリアルに腰抜かすよ?それとスイスに贔屓しているホテルがあってね、そこの周りにはいくつもの湖があって葵の大好きな釣りもいっぱい出来るんだ。楽しそうでしょ?―――――言い出したらキリがないな。葵と一緒に行きたい場所がいっぱいありすぎる」
「うん、わたしも」
このままずっと一緒に居たいと思うけど、悲しいことに時間制限がある。
後片付けをして車の中で話が盛り上がるけど、家路についてしまえばそれもお終い。
「じゃあね」
「うん、またな」
友達以上恋人未満。
それが今の私たち。
次の段階に昇格するのはいつの日か。
だけどこのくらいがいい。
少しづつ、ゆっくりと気持ちを紡いでいきたいから。