エリート極上男に堅物女で有名な私が何故か執着されています【完】  ~続編更新中~
ss・ある初夏の出来事
ミヲ君と再会して約一年が経った。

そうして今日は私たちが勢いで結ばれて仮にも婚約を交わした日でもある。


その日になってミヲ君は格式高そうなレストランへの食事に誘ってくれた。


それを隠しもせずに知らせてくれるのがミヲ君らしくて好き。

急にサプライズとか言って連れて来られた経験あるけど、服装やマナーがなっていない若い頃だからとても恥をかいた思い出があった。


個室に案内されてこれはいよいよだなと緊張しながらも食事を頂いた。

普段はあまり口にすることのない料理の数々に歓喜の声が上がる。


でも、普段ミヲ君といく居酒屋の方が心休まって料理の味もしっかりと味わえるってのは内緒の話。



コースの最後にはデザートが運ばれて、それに合うシャンパンまで用意してもらった。

どれもオシャレで口当たりがよくて文句なしの料理だった。


でも〆はいつも食べている400円のパフェの方が美味しいと思うのは私の舌が貧乏チックなせいだろう。

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