溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。

ただ、先輩と幸せに

次の日。


私は、いま千星先輩と共に登校中。

最近では、とっても嬉しいことに学園に名が知れ渡る仲のいいカップルと言ってもらえているらしい。


それに……いまは、私たちのことを応援してくれる人が増えた気がする。


そんな中で———


今日、学園がざわざわと騒いでいた。


「キャー!!」なんていう女の子の黄色い声がしてくるし、何事かと思うと……。


「優星様ぁー!!!」


そんな声が聞こえてきた。


「……真白ちゃん、なんかすっごい嫌な予感するね」

「は、はい……!!」


本当に、嫌な予感で冷や汗をかきそうだ。


「見つからないように、教室行こうか」

「そ、そうですね……!!」


私たちになにか用があるとは限らないけれど……もし、昨日の話の続きでからかわれるのは、絶対に避けたい……。






その後、なんとか教室に到着。


千星先輩は私と2年生の教室にいると言い張っていたけれど、さすがにそうするわけにはいかないからとどうにか自分の教室へと行ってもらった。


「……なんか、大変なことになってるね」

「う、うん……」


ポカンとしている莉奈ちゃん。

もちろん、昨日のことも全て莉奈ちゃんには報告済みだ。

< 114 / 150 >

この作品をシェア

pagetop