溺愛体質の先輩が甘くするのは私だけ。

すきだよ

次の日。


いまは、莉奈ちゃんと美鈴先輩とデパートにきて、浴衣を見ているところ。


「あ、この浴衣真白に似合いそうじゃない?」

「え、めっちゃ共感です、真白これでいんじゃない?」

「えええっ……!?つ、釣り合わないよ!」


これじゃあ浴衣が華やかすぎて……。

あ、浴衣といえば……先輩が持ってきてくれた浴衣は、今度着て見せてくれたらそれだけでいいなんて言われて……。

とっても高そうだったので、さすがに申し訳なく着ると約束をしてしまいました。


けど……もう、そんなこと忘れる!!


小さくガッツポーズをする。


とにかく、いまは楽しまなくちゃっ……!!



「そういえば、美鈴先輩、白鷺さんとはどうですか?」

「あー。相変わらずって感じ?けど顔面が勝ち組だからねぇ」

「あははっ……」

「顔面なら、うちの犬もイケてるっすよ?」


マウントを取るようにそう言ったのは莉奈ちゃんだった。

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