学級洗脳崩壊アプリ

さよなら。




「…………………」


長い長い沈黙が流れる。


ようやく、沈黙を破ったのは友里だった。



「………アハハハハハッ!!!


待って、めっちゃウケる(笑)」



急にお腹を抱え、大笑いし出した友里に誠が睨み付けた。


「は?この状況でどこが笑えんの?

それに高校って?ここは中学だけど!?」


初めて、誠と同意見だった。


この場にいる、友里を除いて全員がきっとそう思っているだろう。



「まぁまぁ、やっぱ高校っていいよね~。

こんなに面白いんだもん。前の中学は場所間違えたからな~



まぁ、今回の中学は“作り上げた”んだけどね(笑)」


おかしいことばかりを言う友里に白けた目線が飛び交う。


「はぁ?何言ってんの?」


いつもならきっと冷たくあしらう誠でも崎のことで頭に血が上っている状態だった。



「“答え合わせ”してあげよっか?」


妙な言葉に首を傾げる。


「まずは~篠塚らへんから教えてあげよっかな~?」


口元に笑みを浮かべ試すような視線を私に送っている。



「答え………合わせ……?」


そう声が出たのは胡桃。


隣にいる愛莉は胡桃の右腕をギュッと掴んで唇を噛んでいる。


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