「客以上の関係はない。
それにホストしているときも、結婚したい相手がいるから金が欲しくて働いているって言っていたからな」

彼はどこか得意げだが、それで人気ホストだったなんて、もしかしてそういう純粋なところがウケたとか?

「わかった。
じゃあ、これ以上聞かない」

「わかってくれてよかった」

身体を曲げ、ニキが唇を重ねてくる。

「……ここ、外」

人目が、痛い。
おかげで視線が地面へと落ちる。

「可愛い苺にはどこでもキスしたい」

前は人目を気にしていたのに、最近はどこでもキスしてくるようになった。
そういえばさっき流していたが、外で抱き締められるのもヤバいな。

「もうちょっと外では自重して」

「無理」

速攻で言い切られたが、少しは考えてほしい……。

「それで、いまからどこ行くの?」

「言っただろ、ホテルでアフタヌーンティ。
前から行きたがってただろ」

繋いだ手がぷらぷら楽しそうに揺れる。

「嬉しい」

ニキと夫婦になれてよかった。
でも、いつまでこの関係が続くのかとか考えると不安になる……。