極秘懐妊だったのに、一途なドクターの純愛から逃げられません

会いたくて、会いたくない人

「美貴さん、無理しないでください。私たちが運びますから」

私が荷物を運ぼうとすると、沙月ちゃんが駆け寄ってくる。
これが最近のパターン。
さすがに店で働く仲間に隠すわけにもいかず妊娠していることを告白したけれど、こんなに心配されるとは思っていなくて正直驚いている。

「品出しも私達でしますから、美貴さんは座っていてください」

ちょっとでもバタバタしようものなら、すぐに注意されてしまう。
こんな状態が、半月以上続いている。
今まで自由気ままに生きてきた私としては困惑することもあるけれど、嫌な気分ではない。

私の人生の中で人を心配することはあっても、心配されることはなかった。
もちろんこの状況は私が今妊婦だからだと思うけれど、とても幸福な気持ち。
そして、なぜこんなにも沙月ちゃんが私を気遣うのか、それには太郎さんが関係している。
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