「莉杏ちゃん、塩パン焼けたよー」

「はーい」


 私は厨房から聞こえる声に返事をすると今並べているパンを急いで並べてから厨房に向かう。


「はい、これ持っていって」


 それに頷き、パンの入っているケースを受け取るとそれを持ってフロアに戻る。


「塩パン焼き立てでーす!」


 塩パンのエリアに焼き立てホカホカのパンを並べていると「一つもらっていいかしら」とお洒落なマダムに声を掛けられた。私は持っているトングで塩パンを掴み彼女がもっているトレーに乗せた。