甘い支配の始まり《マンガ原作賞優秀作品》
おめでた続き?





買い物以降4日間、いや5日間雨が降り続いてる。

晴れても紫外線や熱中症が気になりずっと外にいられるわけではないが、生後5ヶ月になり毎日トレーニングしているかのように寝返りをしてはぐいっと頭を持ち上げ、みるみるその時間が長くなる雪乃を見ていると、朝だけでも日光浴させたいなぁと思う。

「雪乃はおうちで筋トレが上手だけど…お日さまと仲良くしたいよね」
「ぁーきゃぶぅー…」
「はい、できた」

お風呂上がりの雪乃にオムツをすると、壱がクスクス笑うのが聞こえてくる。

「ありがとう、壱」
「ん、筋トレ上手な雪乃か…風呂で泳がせるか」
「まだやめて」
「いつかはいいのか?」
「どうだろ?あり?ダメ?」

雪乃をお風呂に入れてくれた壱とそう話す間にも、雪乃は寝返りをうち胸までぐいっと持ち上げた。

「ね?こんなに胸まではまだ短時間だけど、ここ数日頻繁だよね。筋トレに見える」
「だな。こうして鍛えて座れるようになるんだな」
「そうだね。みんなこうだったんだよね」
「紫乃はもっと可愛らしかった」
「あははっ…見たことあるような言い方や、ふふっ」

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