偶然に巡り合う幸せってあるのですね
幸せの予感
「ところで…樹とマユちゃんはいつの間にそんなに仲良くなったのかな?」
「仲良くは無いです!」
二人で声を合わせて言ったことに、横山さんは大笑いしている。
誤解されても仕方がない事だろう。
同じベッドに寝ていたことは事実なのだから。
そんな話をしているうちに樹さんは手際よく朝食を作って来てくれた。
よくこんな短時間で作ったと感心してしまうほどの和食だ。
わかめとお豆腐のお味噌汁、焼き鮭、大根と貝柱の酢の物、ひじきの煮物。
美味しそうな香りと、見た目もかなり美味しそうだ。
「樹の料理は美味しいよ。マユちゃんいっぱい召し上がれ。」