後日、ルゥルゥはシーハンを呼ぶと事件の後の経過を聞いた。イーチェンに聞こうとしても、すぐに不埒な動きになるのを止めることができず、結局何も知らされていなかった。

「まず、リーファ姉さまはどうされているの? 一時、ここで拘束されたと聞いているけど」
「はい、リーファ様は拘束された後、解放されております。今はワン家に帰られて、花嫁修業中ではないでしょうか。嫁ぎ先も変わらないとのことです」
「そうなの、姉さまは無事に帰ることができたのね。良かったわ」

 シーハンは全てを語ってはいなかった。後宮での拘束時に、ルゥルゥの背中に残る傷跡以上の回数をムチで打たれ、自慢の髪を丸坊主同然に剃られた。髪はまた後で生えてくるだろうが、根本から真っ白になっていたというから、誇りにしていた金髪はもう戻らないかもしれない。

 嫁ぎ先も、これまた加虐趣味があると噂される蛇獣人の男だった。低位の貴族で、しかも今回のソン老の伝統派閥に入っていた男だから、将来の見通しは暗い。背は高いが目がつり上がっていて、肌の色が緑だった。とてもプライドの高いリーファのお眼鏡にかなう夫ではないだろう。

 そんなことは一言も伝えず、シーハンは答えていく。

「ソン老はどうなったの? 私を攫ったのだから、罰せられているのかしら」