「兄さんたちは悪くない。俺が口止めしていたんだ。千里に隠し通すために相当苦しい言い訳をしていたから、兄さんはかなり訝っていた。バレるのは時間の問題だった」

隆成さんは観念した様子で白状した。

「どうして私に隠したかったんですか? 私が光一さんと美桜さんの仲を邪魔するとか、引き裂こうとすると思ったんですか?」

「そんなことは思っていない」

即座に否定された。ではなぜだというのか。

私が隆成さんや光一さんと知り合った時期と、光一さんと美桜さんが付き合い出した時期はほとんど同じだ。

そんなにも長い間秘密にし続けるなんて、隆成さんがなにを考えているのかわからなかった。

「じゃあ、私だけのけ者にして笑っていたんですか?」

こんなひねくれたことを言いたくないのに、隆成さんを目の前にすると激情が抑えられない。

「千里、落ち着いてくれ」

「落ち着けるわけな……、うぅっ……!」

腹部に急激な痛みが襲いかかって来て、呻き声が漏れた。

「千里、どうした? どこが痛む?」

前に倒れ込みそうになる私の体を、隆成さんが支えてくれる。